宝彩有菜さんの『始めよう。瞑想』を最近よく読んでます。
この書籍の良いところは、初めに瞑想のやり方を具体的に書いてある点です。
瞑想だけを早く始めたい方にとっては、スゴク手っ取り早くて良いです。
更に、この書籍の良いところは・・・(私はこの点がスゴク気に入ってます)具体的な瞑想のやり方の後に、瞑想が良い理由、科学的なお話し、効果、効用、上手な瞑想への近道などのお話しが続く点です。
この書籍は、このような構成になっているので、実際に瞑想をやって気付くことに対して、答えが得られ、更に瞑想に対して興味が湧き、瞑想自体が好きになるようになる構成となってます。
また、この書籍は、『瞑想を科学』と言い切っている点もスゴク良いと思います。
やはり、ちょっと宗教観が入ってくると怪しさが強くなるので・・・
でも、その辺をこの書籍は上手く処理できていると思います。
さて、この本の中で最後の方に次の3つのエクササイズが記載されてます。
1 悪い気分、それはラッキーだと思う
2 批判の心をチェックする
3 人生を素晴らしくする練習
悪い気分、それはラッキーだと思う
今回は、『悪い気分をラッキーと思う』 について考えてみます。
宝彩さんは、悪い気分について、不運だ!アンラッキーだ!と思うことなく、『幸運だ!ラッキーだ!』と考えるように提唱されてます。
個の糸は、悪い気分とは、欲の未充足によって生じるものである。
ゆえに、悪い気分=欲を発見するのに好都合 と考えることを提唱されてます。
欲というのは、基本的に消化しづらく、残りやすい思考、感情です。
したがい、悪い気分になったときは、
『欲の尻尾を捕まえた!!精神的な欲は、なかなか満足サインは来ない。手強いな。ほっとくか!!』
と観照するだけで、落ち着き、冷静な判断ができるようになるということです。
このとき、欲の元が明確に理解できなくてもかまいません。
ただ、感じるだけで随分楽になると思います。
つまり、単に自分が何かの欲に支配されていると感じること大切で、それによって本来の自分を見失うことを防止することができるようになります。
つまり、
① 悪い気分
② 欲に振り回されている自分に気づく
というたった2段階によって、自分をしっかり認識して、本来の自分で冷静に判断行動することが可能となります。
つまり、悪い気分 欲 思考 の関係をしっかり俯瞰的に認識することで、軽率で間違った行動を行うことを未然防止し、常に冷静になる起点をえることとなります。
したがい、悪い気分を感じたときは
ラッキー、幸運、本来の自分に戻るチャンス
という感じで肯定的に捉えることが大切です。